ダメだと思った状況を、
フィル・カンパニーはその都度 跳ね返してきました。

金子 麻理 Mari, Kaneko
常勤監査役

米国公認会計士。外資系I T企業で長く務めたのち、渡米。 その間、一橋大学大学院にて経営の修士号を修めるほか、2度目の渡米 時には現地にて新規事業を興す。 2014年1月に当社入社。翌2月から、常勤監査役に就任。IPOに向けた社 内監査業務に専念し、東証マザーズへの新規上場の立役者となる。

金子 麻理 Mari, Kaneko
常勤監査役

米国公認会計士。外資系I T企業で長く務めたのち、渡米。 その間、一橋大学大学院にて経営の修士号を修めるほか、2度目の渡米 時には現地にて新規事業を興す。 2014年1月に当社入社。翌2月から、常勤監査役に就任。IPOに向けた社 内監査業務に専念し、東証マザーズへの新規上場の立役者となる。

社員も少ない、業績もない……
雲をつかむような話だと思った「IPO」

私が入社した頃のことでよく覚えているのが「ようやく会社らしい会社になってスタートに立てた」と取締役の高野さんが仰ったことでした。そして、会社としてIPO(新規上場)を目指そうということで、私が急遽監査役になりました。当時は社員も今より少なくて、会社も小さく、業績もまだまだな上、社内規則をはじめとした会社のルールもきちんとしたものが出来上がっていない中でIPOを目指す、それも来年に……というのは雲をつかむような話だと感じたことを覚えています。

実際に上場を目指す過程で大変だったことがいくつかありました。まずは、証券会社の言うとおりに業績を達成できる見通しが立ったのに「上場はできない」と反故にされてしまったこと。今でもその理由は謎のままですが、NOを突きつけられて、どうやって仕切り直していったらいいのかも途方に暮れました。社内の皆がくじけそうになりながらも「このままじゃ終われない、諦めたくない」という気持ちだけは確かなものでしたね。能美さんが社長に就任したのは、そんな頃。相当なご覚悟をお決めになられてのことでした。

ノウハウを全体化していくのにスマートな方法はない。
上場しても私たちは泥臭くやっているんですよ。

その後も、上場の目標月を前に受注が安定せず「もう今期の上場は無理なんじゃないか」という危機を迎えたり、東京証券取引所から業績を見極めたいとして役員面談を直前にリスケされてしまったり…。でも、ダメだと思った状況を、私たちはその都度跳ね返してきました。とにかくその時の瞬発力といったらすごかったですよ。私が今でも「この人たちにならできる」と信じられるのは、困難があっても乗り越える力があることを知ったからなんです。

よくこれだけのことをこの人数でやり遂げたているなということが多々あって、それは大手企業やスマートな外資系企業とも全く引けを取らないと思います。チーム力が半端ないんですよ。だからと言って仲良しこよしというわけではなく、お互いの私生活のことは知らなかったりもする。でもお互いに尊敬しあっているというのをすごく感じますね。まさに、プロ集団だと思います。

今でも問い合わせのあった案件を題材にして、「テナントはどうする」、「収支はどうか」といったビジネスの肝の部分を役員が教えたり、営業メンバーを中心に議論する寺子屋のようなことを毎日やっています。こういう地道な努力を積み重ねることで、上層部の頭の中にあるナレッジを展開し、全体化していっているんです。上場したといっても、まだまだ私たちは泥臭くやっていますよ。

当時、夜中でもメールのやりとりをしたり、早朝までにデータを作ったり…そんなことを全員でやっていたんです。常勤監査役の立場から、金子さんが「上場のタイミングを遅らせるのもアリなのでは…」という申し出があった時、「これだけ皆が頑張っているんだから、僕は社員の皆を信じたい」と話し、2人で「そうだね」となったこと、記憶に焼きついています。 この会社は伸びるんだ、こんなにもいい会社なんだ!というのを、何とかして証券会社や証券取引所に伝えて納得してもらいたい、そんな思いで燃えていましたよね。
(取締役・社長室長 / 小豆澤 信也)

VOICE